
常に最善の準備
現在私は大山消防署で消防隊・救急隊に加え特殊災害隊員として勤務しています。特殊災害は主にNuclear(核)・Biological(生物)・Chemical(化学物質)の災害を意味しNBC災害とも呼ばれます。
特殊災害が発生した際には甚大な被害を及ぼすことから、他の消防署には無い資機材が配備されており、日々の訓練のほか、被害を最小限におさえる為、化学的な理論も備える必要があります。
昔、中国の山奥に悪い龍が住み着き、時折現れては村人に害をなしました。(地震、津波、土砂災害、噴火や台風など龍を天災にたとえています。)
そこで、1人の青年が、誰かがこの龍を退治しなければならないと考えて、その龍を屠(ほふ)る技を身につけるべく一生をかけて体を鍛え、技を磨き、万が一に備えたことを「屠龍技(とりゅうぎ)」といいます。
消防組織において、あらゆる災害に対応できるよう常に備え、準備することはとても重要な使命であります。私たちは、「屠龍技」という言葉のように、いつ発生するかわからない災害に備え、これからも常に最善の準備をし続けていきます。

小さなことに気付ける力
災害現場で働くうえで、傷病者の変化、活動環境の変化に気付くことが重要となります。よって小さなことに気付くことを常に意識しながら行動することがとても大切になってきます。私自身、その部分はまだまだ不十分ですが、日々の生活や訓練、現場活動等の中で向上できるよう取り組んでいます。

多くのやりがい
私が消防士を志した理由は、災害等が発生した際、消防士としてその現場の最前線で働き、地元に貢献したいと思ったからです。実際に消防士として働いてみると、大変なことも多いのですが、その分、多くのやりがいを感じています。
消防士というと、火を消すというイメージがあると思います。しかし、火を消すだけでなく、救急隊や救助隊、潜水隊といった幅広い仕事があり、その中で自分が目指したい道を探すことができます。
これから消防士を目指される方や、少しでも関心のある方に消防士という職業がやりがいのある素晴らしい職業であると自信を持ってお伝えします。
ぜひ私たちと共に働き、地域住民の方々の安全・安心を守っていきましょう。
