活動に必要な『水』を確保

 私たちはいち早く火災現場に赴き、消火栓などから取水して消火活動を行います。

 しかし、私が所属している江府消防署は消火栓が整備された市街地と異なり、山間部にあることから、河川や用水路から水を確保しなければなりません。

そこで、堰止めの一つの方法として竹とシートで作成された「すのこ」を使った手法を紹介します。水路に「すのこ」を立てかけ流れを止めることにより、水深が上がり水量が溜まります。その確保した水をポンプ車で吸い上げ、放水ができるようにするというものです。(写真参照)

流れや水圧で決壊しない強固な『堰止め』

堰止めは河川や用水路の深さ、幅、流速によって、使用する道具が異なります。よって瞬時に堰止め方法を判断しなければなりません。そのために日ごろから河川等の水量の調査・堰止め訓練を実施し火災があった際には迅速に対応できるようにしています。

また、山林火災等では消火活動が長時間となることもあり、流れや水圧で決壊しない強固な堰止めをしなければなりません。

地域住民の方に優しく手を差し伸べられる消防人

 私は生まれ育ったこの地域の為に何か役に立てる仕事がないかと考えた時に消防士を志しました。これからも住民の気持ちを理解し心から寄り添い、優しく手を差し伸べられる消防人になれるよう先輩方の指導を受けながら、自己研鑽に努めていきます。

  強い使命感をもって一緒にこの地域を守りましょう。