令和4年7月29日に開催した第5回(令和4年度第1回)用地選定委員会において用地の一次選定を行いました。その結果、すべての調査対象地を詳細調査(二次調査)の対象とすることになりました。

1 評価項目

   各調査対象地について、以下の項目で評価を行いました。

基本評価項目   評価区分(14区分)
候補地の特性 土地条件、地質条件、気象条件、土地利用規制
生活環境・周辺条件 周辺道路の状況、周辺土地利用、放流先の条件
自然環境・文化財 貴重種の生息環境、自然環境規制、史跡・文化財、景観
防災性 土砂災害、水害、地震災害

2 評価の結果

 各調査対象地の地形等を勘案し、調査対象地の中央付近に概ねの施設配置(案)を設定して一次評価をした結果、調査対象地の評価点に大きな差はなく、すべての調査対象地が二次調査の対象となりました。

また、土木工事の規模等に対して委員から意見があり、施設配置(案)の追加を検討することとなりました。

⑴ 中間処理施設・最終処分場

調査対象地 

 米子市彦名町地内の 

 内浜産業道路付近

米子市新山・陰田町地内の

国道180号線付近

米子市尾高・日下地内の

県道53号線付近

評価点

中間 138 最終 140

 中間 134 最終 132

 中間 136 最終 134

 ⑵ 最終処分場

 調査対象地    美保飛行場の周辺財産      大山町高田地内   
 評価点 132 128

 ※ 一次評価は、160点中80点を超える調査対象地を詳細調査(二次調査)の対象とする。

3 用地選定委員会の主な意見等

 施設配置案について

 長大な切土面と盛土法面があり、なかなか難易度が高いと思われる施設配置案がある。盛土があるということで施工の際の危険度も増すことになる。現実的には厳しい配置案ではないか。

 → この度の施設配置案は抽出された調査対象地の中央付近にレイアウトしたもの。

    周辺を含めて施設配置案を追加することを検討する。

 個別調査結果に基づく一次評価(案)について

   地盤や地形による土工、軟弱地盤の液状化などをもっと採点に反映すべきではないか。

  → 用地の評価基準をあらかじめ定めており、これに基づき選定する。

    地盤や地形への対応は工事費等にあらわれるもので、二次選定の項目(経済性)となっている。

 その他

a 最終調査について

 現地調査として、風向風速、交通量、地下水、下流側河川の水量などについて、選定状況を踏まえながら必要となる調査を実施するものとする。また、最終調査で、周辺の井戸の状況を調査する。

 なお、希少動植物の現地調査は、通年で実施されるものであり、短期間での実施は季節的にも困難であることから、今後の生活環境影響調査等で実施する。

b スケジュールについて

本年度の開催回数を3回としていたが、二次選定と最終評価をそれぞれ2回ずつとし、5回の開催に変更する。

 ⑷ 次回の委員会について

  次回(第6回)の委員会は、9月中旬に予定する。(非公開での開催)